I love 短編集

いやあ、ここ一週間、自分のコミュニケーション能力の絶望的な不足を実感しまくってショックが隠せない僕ですこんばんは。
むちゃくちゃ疲れた・・・。
立ち直れるかしら。
うん、たぶんそのうちケロッとしてるんだろうけど。


こんなのを読みました。

おめでとう (新潮文庫)

おめでとう (新潮文庫)

短編集で、ちょっとした時間を見つけてちょびちょびと読了しました。
これはよかったです。
ちょっとした文章だけど、思わずハッとしてしまうような表現を含んだ文体が読んでて面白いし、
なんといえばよいのか難しいですが、とても読み応えがありました。サラッと読めるのにね。
そんな中、「天上大風」の中で、元ダンナのあまりの甘えや自分勝手さに気づいた「私」はこう言います。


「原因があり、結果があり、両者の因果関係がわかれば、気分はおさまらぬが頭は納得する。頭が納得し、気分がおさまらぬ場合、なすべきことは一つ。気分がおさまるまで、気分を持ちつづければよいのである。私は、つつしんで、怒りつづけることを、決定した。」


うおお、なんかすげえ。
なんというかとても豪快だなあ、と圧倒されました。
僕の場合は怒りではないのですが、この口上にはガーンとショックを受け、なるほどなあ、と至極納得してしまいました。
この辺、我ながら実に単純なところであります。
ほかの短編でも、登場人物は迷い、途方にくれながらも人との繋がりを求めていきます。
リアルなような、そうでもないような、結局自分にはよくわからないこれらキャラクターがとても魅力的にうつり、ええなあ、と思った次第です。




気づけば最近、あまり積極的に長編を読んでないような気がします。
例外は京都滞在中にネカフェで(ネットカフェ。ネスカフェではありません、ていうかこんな略しないですね)漫画版パトレイバーを一気読みしようとして挫折したことくらいでしょうか。(パトレイバーは面白いんだけど、あれはじっくり腰を据えて読むべき作品だと思います。流し読みは実にもったいない。)
というわけで、最近僕がシンパシーを感じまくりの本をあげてみます。


LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋 (IKKI COMIX)

LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋 (IKKI COMIX)

リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)

リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)

クマとインテリ (EDGE COMIX)

クマとインテリ (EDGE COMIX)

未だに熱をあげています、オノナツメ漫画。
いずれも一巻完結で、非常に読みやすく、ついつい手元に置いておきたくなります。
basso名義のやつは思いっきりBLですが、とても読みやすい恋愛漫画です。
ちなみに誰も聞いてない上に絶対後で一人凹むであろうことは承知で言いますが、僕は女の子大好きです。


東京膜 (クイーンズコミックス)

東京膜 (クイーンズコミックス)

全一巻の短編集。
やるせなす。


プラネテス(1) (モーニング KC)

プラネテス(1) (モーニング KC)

未だにたまに読みます。
全4巻で、短編かというと微妙かも知れませんが、自分の中では短編集。
主要キャラクター、それぞれが各話で主役です。


あとは、火の鳥各巻、それから藤子・F・不二雄の短編集。



これはおすすめだよー、っていう短編集があればぜひ教えてください。
ではでは。