オノ・ナツメ/Danza 湖の記憶

僕も含めた近しい友人たちの間で、オノ・ナツメの漫画の話題が静かに盛り上がっています。

そんな中、今日、モーニング増刊の最新号に掲載されているオノさんの最新短編「Danza[ダンツァ]・湖の記憶」を読みました。

僕は彼女の漫画はこれまでに
「5番目の部屋」
「not simple」
「リストランテ・パラディーゾ」
「さらい屋・五葉」
「クマとインテリ」（Basso名義）
を読んできましたが、今回のそれはトップクラスに良かったです。

親子関係が冷え切った父と子の元に、見知らぬ、だけど不思議な雰囲気の中年男性が訪ねてきます。
彼はタイムトラベラーと名乗るのですが・・・。といった感じのストーリー。

「not simple」的な絵柄や雰囲気に、藤子・Ｆ・不二雄的なＳＦ風味が加味されていて、僕には完璧にツボプッシューな短編です。
オノさん好きならもう読んでるかもしれませんけど、未読の方は見かけたら読んでみてはどうでしょうか。

ちなみに、今回SLEATER-KINNEYのアルバム「HOT ROCK」を聴きながら読みました。とてもハマッていると思いました。
うら寂しい冬の街角のイメージ。けど、時折とても熱いものを感じてハッとする。
そういうのにすごくグッときます。

ではでは。

ちなみに、ご本人のページです。
こちら→http://www3.ocn.ne.jp/~orsi79/index.html