博士の愛した数式/小川洋子

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式小川洋子
を読みました。
だーいぶ前に買ったのですが、ぼくの頭が悪いこともあり、
なんとなく読まずにいたのでした。
しかし盆過ぎくらいから暇を見つけては
ない頭を駆使して本を読み漁っていまして、
他に何かないかと本棚を漁っていて発見したのでした。
最近、更年期の男性が出てくる物語に弱い。
重松清作品とか。
男の哀愁とは、かくも儚きものなのか。
「記憶が80分しかもたない」老博士。
その設定からして頭がこんがらがりそうだったけど、
博士と女性とその息子の交流は、懐かしく、新鮮で、
心が温まる、とてもよい話に思えました。


ちなみに、ここ何日かで読んだ小説。
メモメモ。
・ビタミンF/重松清

ビタミンF (新潮文庫)

ビタミンF (新潮文庫)

西の魔女が死んだ/梨木香歩
西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

・かっぽん屋/重松清
かっぽん屋 (角川文庫)

かっぽん屋 (角川文庫)

・BAD KIDS/村山由佳(再)
BAD KIDS バッド キッズ (集英社文庫)

BAD KIDS バッド キッズ (集英社文庫)

きょうのできごと/柴崎友香
きょうのできごと (河出文庫)

きょうのできごと (河出文庫)



重松清氏は、ぼくが昔から好きな作家の原田宗典氏に年が近く、また出身も同じ岡山で、作風も多彩だけど必ず自分自身の少年〜青年時代を下敷きにした小説が何作かある、という点でも共通するものがあり、最近短編集で知ったのですがすぐに好きになりました。長編も読んでみたいと思います。
西の魔女が死んだ」は、タイトルに惹かれ古本屋で購入しました。
人が生きていく上で心に留めておきたいもの、それをおばあちゃんがさりげなく教えてくれます。
「魔女」というキーワードの影響だと思いますが、いつのまにか登場人物のイメージが魔女の宅急便のキャラクターにかぶさっていました。
とても親しみやすく、思想を強要しない、けれど作者の意思はちりばめられている、そんな小説だと思います。
あっさりとしたタッチですぐに読了できますし、少し時間がある人は手にとってみてはどうでしょうか。